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STORY01 国産菜種栽培について


 

イヤシロチGREENSは、 国産菜種栽培をして行きます。

 

春になると視界いっぱいに菜の花の黄色い絨毯が広がる。 広大な菜の花畑は、30年前まで日本中で見られる、ごくありふれた風景でした。

 

 

昔、どの農家も畑の一画に菜種を育て、収穫した菜種を町の油屋さんのところに持って行き、搾ってもらい、1年分の油としていたそうです。
一面菜の花畑の景観力は、すごいものがあります。
4月になると、東浦町の浅田農場の菜種畑の前では、車を停め、絵を描く人、写真を撮る人、家族や恋人たちが引き寄せられるかのように集まってきます。
他の穀物の開花では、こんな風景は見られません。菜種畑に訪れる不思議な力です。

 

 

さて、この十数年、安いナタネが海外から大量に輸入され るようになり、国産菜種を栽培する農家は年々減少して行きました。
私たちの身体を創る、毎日の食事で使うとても重要な油。 現在、多くの専門家が油の質の重要性を説くようになりました。
その中でもとりわけ、ココナッツオイルやオリーブオイル でなく、普段使いの「菜種油」。

日本人の食生活にとって重要な、江戸時代から作られていた国産の菜種油は、現在、非常に危機的な状況にあります。
国産菜種のコストは海外産の3〜5倍。3〜5倍の価格となる国産の菜種油の意味を消費者が理解し、農家を支持する人々が増えない限り、 他の作物を栽培したいと考えるのが、農家としての真っ当な経営感覚です。




 

 

 

現在菜種農家は高齢化の一途。
多くの一次産業がそうであるように、菜種栽培もまた、後継者不足に悩まされています。
後継者不足。若者が菜種栽培に魅力を感じないこと。
コメ、ダイズ、ムギなどの穀物をこだわりの農法で栽培しようと取り組む若者は、少しづつですが確実に増えてきています。
しかし、菜種栽培の若者が増えているという話を聞きません。
そこには、菜種を栽培し収入を得るには、広大な面積が必要なことと、 現代の菜種油の搾油工程が不透明なためではないか、と考えます。

 

良い菜種を良い菜種油にするには、良い搾油工場が必要です。
菜種をたいせつにする搾油工場は、菜種農家の廃業と同じ頃、ほとんど廃業しまいました。 現代では油を「安く、速く、大量に搾る」ための、ノルマルヘキサンなどの薬剤を使用した過剰な精製工程の大規模な工場が主流です。 
大切に育てた菜種を、安心して預けられる魅力的な搾油工場は、ほぼなくなってしまいました。


やがて、TPPが始まります。
菜種は特に交雑しやすく、これまで誰も経験したことのないレベルで栽培に気をつかわなくてはならなくなります。
幹線道路の道沿いに沿って、遺伝子組み換えの配列を持つ 雑種が確認されています。 
某種苗会社の種の中に、GMOナタネが確認された、という報告もあります。 すでにかなり汚染は進んでいます。
もはや一農家の力ではどうにもならないレベルまできているのかもしれません。 
消費者の皆さんの声や、行政レベルでの早急な取り組みが必要な時期に来ていると感じます。 
交雑が早く、関心が低い分だけ、菜種栽培は、遺伝子組換え問題の最前線にあると言っても過言ではありません。

 

現代の国産菜種の黄色い菜の花畑は、それ自体がメッセージです。

 

そんな中、イヤシロチGREENSは、国産菜種栽培をして行きます。
年々増え続ける耕作放棄地を開墾し、固定種の種を使い、交雑に配慮し、無農薬、無化学肥料で生命力あふれる微生 物いっぱいの土から、生命力あふれる菜の花を咲かせます。 収穫した菜種は、全量ほうろく屋に納品し、現代では非常に貴重な、昔ながらの力強い菜種油へと搾油します。

 

 

「日本の菜の花の種を未来の子どもたちにつないでゆくということ」 「私たちの身体になる、生命力あふれる油になるということ」「地産地消、ここ日本で、菜種油の原料を栽培してゆくこと」 景観用の菜の花畑でなく、搾油用の黄色い菜の花の絨毯を育て続けて行く。 イヤシロチGREENSの最も重要な取り組みである「国産菜種栽培」は、それ自体が非常に重要なメッセージなのです。